音響部会

ごあいさつ

音響部会では劇場・演出空間における舞台音響設備全般の規格の制定や、最新の技術および安全運用に関する調査研究を行い、舞台音響設備の向上に努めております。

劇場・ホール、イベントスペース、多目的アリーナ、スタジアム、ライブハウスなどの劇場・演出空間に設置される舞台音響設備は、舞台芸術作品、器楽演奏、芸能表現等を一堂に会した観客や聴衆に提供するために欠くことのできない舞台設備の一つです。舞台音響設備には、拡声、録音編集再生、舞台運行支援、放送中継支援、保守管理等の機能が備えられています。さらに、最近では映像投射、映像モニタなどの映像系の設備機能も含まれることも多くなっています。これらの機能は、施主や企画・演出者、設備運用者の要求を満たす使い勝手や性能、信頼性を具備すべく、きめ細かな設計、コスト調整、施工、検査、保守等が求められます。

部会員は、国内の音響機器メーカ、海外製品の輸入代理店、エンジニアリング会社の技術者、音響設計コンサルタント及び劇場の運営管理者などで構成されており、ものつくりの立場とそれを使う立場の両者が、技術面、安全面に関する討議や情報共有を行っています。また、舞台音響にかかわる諸問題を狭い領域の課題としてとらえるのではなく、舞台芸術を支える舞台技術という広い視野で調査や研究活動を行っています。これまでに、フライングスピーカの運用基準等の検討、建築関連の設計基準に関する調査研究、舞台連絡設備に関する研究、試運転調整、音響設備の検査測定方法等に関する調査研究、音響用仮設電源の調査研究、オーディオ・ネットワークの現状に関する調査研究などの成果を得て、節目ごとに各地でシンポジウムやセミナーを開催してきました。今後も、運用現場における諸問題について、実際的な立場から調査研究を進めていく予定です。

音響部会のメンバーは、劇場・演出空間における「良質の音」の提供を目指しています。それには、それぞれの進むべき方向について、演劇、オペラ、オペレッタ、ミュージカル等の各分野の関係者を交えた話し合いが欠かせません。そのような場から、実地試験を重ねるなどの調査研究を進め、有用な結果を皆さんにご報告できれば幸いです。

音響部会長 西村岩夫

活動内容

部会は原則隔月開催(年6回)、必要に応じて作業部会を開催し、以下の活動を行う。

  1. 劇場・演出空間における音響設備動作特性の測定方法(JATET-S-6010:2016)制定に伴う解説書の策定
  2. 音響設備に関する最新かつ必要な情報を幅広く収集し、調査研究内容を伝達する
    イ.音響設備電源の要件並びに電力需要に関する調査研究
    ロ.劇場等演出空間用音響設備の劣化診断・適正更新時期判定プログラムに関する調査研究
    ハ.デジタルオーディオネットワークの世界的な動向に関する調査研究
  3. JATET安全手帳作成に関して、音響部会として音響設備の取扱い方等安全注意事項を取り纏める
  4. JATET全体での事業において、音響分野を担当し協力する