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会長挨拶

公益社団法人劇場演出空間技術協会 代表理事・会長 伊東正示

猛暑の候、そして、新型コロナウイルス感染が広がるなか、みなさま方におかれましては、日々たいへんなご苦労をされていることと拝察いたします。

そうした中でも、常に変わらず当協会の活動にご支援、ご協力をいただきまして、ありがとうございます。心から御礼を申し上げます。

さて、5月26日に開催されました令和4年度通常総会及び臨時理事会におきまして、私が会長に選出され、就任いたしました。

私は20代の前半からJATETの前身であります日本劇場技術協会(JITT)の活動に参加し、JATETでは設立時から理事を務めてまいりました。その間、大学での劇場建築研究に始まり、新国立劇場設立準備室では、10年以上にわたり国内外の劇場や劇場技術を深く学ぶ機会をいただきました。その後、1983年にシアターワークショップという劇場コンサルティング企業を設立し、劇場に関わる多くの諸先輩や仲間たちから教えをいただきながら、既に全国各地で270館を超える劇場計画に携わり、近年では劇場やイベントスペース、広場空間などの運営も行っております。

劇場コンサルタントの仕事は、建築家、施工者、劇場特殊設備のメーカーや設置工事者などの施設建設に携わる方々、そして、出演者、演出家、振付家、舞台監督、照明、音響、映像のデザイナーなどの作品づくりに携わる方々、あるいは施設の維持管理、舞台特殊設備の技術管理に関わる方々、事業の企画制作や当日のフロントスタッフ、そして誰よりもお客様など、劇場演出空間の活動を支える多くの人びとをつなぐ仕事です。

世の中が変化し、人々のくらしも様々に移り変わっている時代であり、今後益々大きな変革が起ころうとしています。そんな時代において、劇場や新たな演出空間が次の時代を切り拓く拠点施設となることが期待されています。

公益社団法人劇場演出空間技術協会の役割はさらに大きく、重要になっています。

私は、会長として、これまでの経験や劇場関係者との交流を活かしながら、本協会の活動の活性化を推進する役割を担ってまいる所存でございます。

微力ではありますが、精一杯努めてまいりますので、今後ともより一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和4年7月吉日